2003年4月16日
国の雇用が崩壊してたり、日経平均が今年中にも七千割るかもって予想が年末辺りには乾いた笑いしか生まなそうだったりと、あれですが。

司書を含め地方公務員の雇用はどんどん細くなってるみたい。はー、卒業する頃には非正規の就職も難しそうダニャー。困った困った。

こゆ時、マスメディアは拉致問題をテーマに北朝鮮の非道を書き立て、放映し(だからと言って具体的な事態の解決方法は示さず・石原慎太郎みたいに攻め込め!と叫ぶ以外は)、なじれば、色々楽に数字取れるんだろうな?すぐ側に転がったビンボーって現実はみないで済むし。

デモ去年放映してた『宣戦布告』…ドウシチャッタンダロウネ。プッ。

誌面がイラクに対する侵略、ニュースピークでは解放、戦争でここまで盛り上がれたのも、W杯と同じで「嫌なことを忘れて別世界のファンタジーを楽しみたい=危険は無しで、興味本位で参加したい」って心理に肖っていると。

不景気だしな。映画やゲームより安上がり、かつ拉致をタネにした北朝鮮非難より刺激的な娯楽だ「った」。

日本の景気がよければ、あるいは逆にもっと徹底的に悪ければ、また違った受け止められ方をしていたろうが。

いかにも派手に吹っ飛びそうな目標めがけてミサイルが命中するあの光景に、ちっぽけな自分を忘れさせてくれる
「偉大な力の感覚」
を味わった人間も多くいる筈だ。

そんな殺戮の情景に蚤のように寄生する快楽が、しかし、何れ大きなウネリとなって日本全体を飲み込むだろう。
不安で、己が卑小であればある程、圧倒的な力の行使、体現者としての絶対的な(ライトorダーク)ヒーローに憧れ、同化したがる気持ちは解る。
アニメやマンガやゲーム、アクション映画に興奮する青少年や大人に成れない大人は皆そう。
更に、現実の出来事はフィクションより刺激的だ(吐気を催すか陶酔するかは品性の違いで分れる所だが)。


戦争自体は終っていないけど(アフガンでも、コソボでも、チェチェンでもウイグルでもスーダンでもソマリアでも日常生活の破滅は常時進行中)
連続番組が終ったように、TVの前の日本人はもう次の特番を待ってる。

当然ながら、局はその期待を裏切る訳にはいかず(視聴率は常に大切だ!)他局に遅れも取れないからと北朝鮮が如何にヒドイ国かを、これまでイラクの映像中継に宛てていた分も併せて盛んに報道し始めるダロウ。

もしかすると、今度のショーでアメリカの力に魅せられた日本人達(の一部、だ。常に全体ではない)は、あれを自衛隊もやってくれないかと、そう望み始めるかもしれない。

だが俺はもう、見たくない。

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