今日の日記

2003年6月15日

違うな。

 一人一人の自衛官はいざ知らず、自衛隊という組織全体にとっては、イラクの人間が国土をよその軍隊に踏み躙られる怒りだの憎しみだのはどうでもいいのだ。

 彼らにとって大切なのは、どれだけ日本の平和憲法や反戦思想から自由な権限を持った軍隊へ脱皮していけるか、だけでしかない。

 アメリカの手伝いを頼まれもしないで買って出るのも、海外派遣を通じ、武力行使の緩和を行ない、己の権能を拡大する為であり、目的を遂げるまでどんなものにも行動を変えさせられたりはしない。

 行き着く先に、正式で一人前で男らしい軍隊として、「アメリカ主催テロリストハンティング大会」への参加切符が待っているのは、はっきり知っているだろう。だがそれが道義や倫理からみてどんな意味を持つかなど、組織としての自衛隊には無関係だ。

 ただ一つ、自己を強化し、維持しつづけること。鎖から自由になり、他を圧する力を持つこと。

 機械であり、獣である存在。そうしたものに

「誇りは無いのか?良心は無いのか?」

と聞く方が愚か…なのだ。

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